契約 Episode4

校門の柱に寄りかかりながら、とある人を待ち続ける

一人でそこを通過していく人々を眺める。中には楽しそうに帰って行くカップルも…

それから程なくし、待ち人がこっちへと走って来る。笑顔で小さく手を振る


手からは真赤な血が滴り落ちる。目の前には、さっきまで楽しい時間を…

それは違う…一方的に楽しんでいたんだ…あちらさんがな…


「任務完了」『ご苦労だった…』「ひとつ伺ってもいいでしょうか?」

『何かね?』「あんな者が、脅威になりえるのでしょうか?」

『そうだ…だから、今のうちに消しておかねばならんのだ!』

「おかしな事を聞いて申し訳ありません…」

『お前は、何も考えずに言われた者を消すだけ良いのだ』「はい…」

『次のターゲットだ。データは転送してある』「了解!」


端末を操作し、ターゲットの名を確認する。

『ターゲット50001 マサヤ』『ターゲット50002 コウヤ』

さらに端末を操作し、詳細なデータを参照する

なるほどな…この二人なら、少しは楽しめそうだな…

今度は、二人の周辺に居る人々の情報を参照しながら不適に笑う

立ち上がり、自分の姿をマサヤの身近な人物へと変化させる



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